木の素材感が心地よい、風景とつながる家
木の素材感に包まれる、風景とつながる家
素材感のある板張りの軒天と大きな窓が印象的な、落ち着いたファサード。その板張りはそのまま室内の天井へと続き、外と内を緩やかに繋ぎます。
やわらかい木目が癒しをもたらすウッディーな室内には、役割の違う2つの吹き抜け。
明るい光で満たされる室内の大きな窓からは、遠くまで見渡せる景観が広がります。
リビング階段を上がれば、吹き抜けに面した、"家族の気配を感じられる"スタディーコーナー。
主寝室からは、外と内の良いとこどりをしたようなインナーバルコニーが続き、 ふんわりとプライベート感に包まれる居心地の良い空間を提供します。
フルリノベーションにより叶えられた、
木の素材感が心地よい、風景とつながる家が完成しました。
RENOVATION STORY
「実家をどうするか」 多くの方が直面する可能性があるのではないでしょうか。
この物件の所有者も相続人。他府県在住だったので、年に1、2度通風に来る程度で空家状態になっていましたが、
この家に住む予定がないことから売却を決定。
不動産会社に依頼をするも、建物価値はゼロ。取り壊し費用などで希望する金額に至らず、空家状態が続いていました。
そんな中クレイルにご相談頂くこととなり、弊社と建築家二人三脚でリノベーションプロジェクトとして着手することに。
クレイルの新築注文住宅「R+house」の強みを活かした、【建築家のデザインと性能】を両立させるリノベーション事例となりました。
弊社診断士による状況調査をしたところ、築44年の物件ということで劣化も激しく、基礎、外壁、屋根の至るところに亀裂や雨漏れ、腐食、内部垂直計測による建物の傾き、床の下がり等がありました。
その状況を鑑み、クレイルは2人の建築家に計画の相談を行います。
現状の視察後「どのように建物の性能を上げつつ、劇的な間取りの変更を行うか」
に焦点を当てつつ建築家たちはプラン考案を始めます。
提案頂いた建築家2人からの案は、どちらも甲乙つけがたい素晴らしい内容でしたが、
現況建物の趣きを引き継ぐ形で、眺望の良さをより活かしたプランを考案下さった白子先生の計画案を採用させて頂くことに。
そうして建築家とのフルリノベーションにより完成された家は、古めかしさを一新。
外の軒天から続く杉板張りの天井は、そのまま室内の天井へと繋がり、
内外の一体感をもたせながら、木のぬくもりに包まれるような空間を演出。
北東は遠くまで抜ける眺望を最大限に活かすように、窓は大開口。
吹き抜けは、役割の違うものを2種分散して設け、
1つは、景色を眺めるためのもの、もう一つは採光のためのものとして。
明るく開放的で、爽やかな居心地の良さが続く、"帰りたくなる家"に。
夜になれば、大きな窓から美しい灯りがこぼれ、昼間とは違う表情を見せてくれます。
高台にあるこの家は、遠くからでも目を惹き、その美しい佇まいは一層の存在感を放ちます。
間取りやデザインが全く別のものとして一新したこの物件は、耐震・断熱性などの性能面も大きく改新。
断熱性能を表す数値は「Ua値:0.54」。
この値は、生駒市を含む断熱地域区分5地域における「ZEH」基準を、
奈良市など6地域であればHEAT20の「G1」をクリアする性能となり、デザイン性、機能性だけでなく、性能面でも大きくバリューアップを果たすこととなりました。
【 設計 】
設計会社 | 白子秀隆建築設計事務所 |
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建築家 | 白子秀隆 氏 |
【 物件概要 】
所在地 | 奈良県生駒市 |
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敷地面積 | 174.73m² |
延床面積 | 105.99m² |
築年月 | 昭和54年9月 |
【 改修ポイント 】
耐震改修 | 耐震等級1相当の確保(旧耐震のため) |
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断熱改修 | 断熱区分5地域における【ZEH基準】、6地域における【HEAT20「G1」】相当 |
改修範囲 | 外壁・屋根張替・サッシ交換(樹脂窓)・住設交換・内装新設 |
間取り変更コンセプト | 「風景とつながる家」内外を緩やかに繋げる大きな軒、板張りの天井が造る存在感あるファサード |
その他 | インスペクション・瑕疵保険付保 |