"古き良き価値" と "新しい価値" を組み合わせた家

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"古き良き価値" と "新しい価値" を組み合わせた家

見晴らしの良い丘に建つ、ディープブラウンの外壁が落ち着きと重厚感を感じさせる佇まい。
室内の窓からは、その立地を活かした開放的な景色が広がります。
抜け感のあるガラスの引き戸、モノトーンのキッチン、障子、違い棚、床の間。
情緒ある既存の趣と、モダンさが融合した、"和モダン"というよりも"和とモダン"というニュアンスがしっくりくるような室内空間。
"古き良きもの" と "新しいもの"
それぞれの価値はそのままに、アイデンティティーを崩すことなく組み合わせた新しい形が魅力の家が完成しました。



RENOVATION STORY

生駒市内の閑静な住宅地に建つ築33年の中古戸建。
他社不動産会社が再販目的で購入するも、長期間売却できず弊社に買取依頼が。
クレイルの取り組むバリューアッププロジェクトとして、建築家と共にリノベーションに着手することとなりました。


リノベーション前外観




リノベーション着手前の状態は、その築年数を表すような古めかしさが残る室内。
とはいえ、6寸の堂々たる大黒柱や丸太梁、風格漂う書院造りの客間などからは、この家を「後世に受け継がれる価値あるものとして残したい」という家主の意図が伺えます。

  • 事例04before02_リノベ前玄関ホール
  • 事例04before03_リノベ前ダイニング
  • 事例04before05_リノベ前リビング
  • 事例04before07_リノベ前キッチン




リノベーション後、外観は重厚感とスタイリッシュさを感じさせるディープブラウンに一新。

リノベーション後外観





玄関ホールとLDKを隔てるドアは、都会的で開放感あるガラスの引き戸。
垢抜けたテイストのダイニング・キッチンの奥には、書院造が活かされた和要素薫るリビングに書斎。
見た目にも斬新な「温故知新」を醸し出すテイストに。
尖らない、やわらかな和の要素を残すことで、「新しいのに、ほっと落ち着く」居心地の良い空間に仕上がりました。
2階に上がると、高台からの抜ける景観。窓の配置はそのままなのに、切り取る景色は心なしか違うものに見えるから不思議です。

  • 事例05_玄関ホール
  • 事例05_LDK
  • 事例05_DK
  • 事例05_2階





元あった美しい欄間も、玄関ホールに飾るアートとして生まれ変わりました。

玄関ホール




夜になれば雰囲気も一転。

玄関ホール




木の格子からこぼれる光と植栽の落とす影が、美しく上質なエントランスを演出します。

  • 事例05_夜玄関ポーチ
  • 事例05_夜玄関ポーチ正面


【 設計 】

設計会社白子秀隆建築設計事務所
建築家白子秀隆 氏


< この物件のリノベーションコンセプト >

古いながらも障子や欄間、床の間、柱や梁などの木の素材感が、この家屋の潜在的な魅力であると感じました。すべて新しいものに交換するのではなく、既存の素材をできるだけ生かしたリノベーションにしたいと考えました。
洋風リビングと和室があった一階は壁を取り払い、ワンルームでゆとりのあるLDKとしました。
また、キッチンや建具にステンレスやガラスなどの素材を選定しました。このような無機質な素材は古い木材との相性が良く、調和のとれた質感を与えます。
既存のおおらかな空間、高台のロケーション、古い素材のポテンシャルを最大限に生かし、新築ではできない、居心地の良いリノベーション空間になったのではないかと思います。
(白子氏リノベーションコンセプトより抜粋)


【 物件概要 】

所在地奈良県生駒市
敷地面積240.73m²
延床面積157.16m²
築年月平成2年4月


【 改修ポイント 】

改修範囲住設交換・内装新設・耐震補強・外壁塗り替え・リガーデン
間取り変更コンセプト暮らし方の変化や居住地につながるデザイン性

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